【制作事例】ぬまづパンまるしぇフライヤーデザイン~内に響く言葉を外に発する~

キャッチコピーを紡ぐということ

キャッチコピーというと、どんな印象をお持ちになるでしょうか。
何か商品やサービスをPRする際に
分かりやすくその商品やサービスを表現する言葉と捉える方もおられるでしょうし、
もっと直接的なところで、「販売」に結び付けるため、
ユーザーの欲求と行動をかきたてる誘導的なコピーのことを思い浮かべる方もおられるでしょう。

きっと、どちらの役割もあると思います。
ですが、キャッチコピーは、それを発する主(あるじ)自体が、
本心とつながって、望む未来を描ききれていないと
実際なかなか良き結果につながりにくい印象があります。
(あくまでも個人的な印象です)

実体を飛び越えて、過度なキャッチコピーが独り歩きし、
そのイメージに踊らされて、本当は望んでいないのに、
何かに群がったり購入する不幸せな消費者を生まないこと。
売り上げを立てることは大事だけれど、目先の利益ばかりを追い求めて、
本心とかけ離れた道へと暴走してしまう提供者の力添えをしないこと。
それは私が言葉を扱うときに気を付けたいことでもあります。

最近、デザインの仕事だけでなく、コピーもあわせて依頼されることが増えてきています。
最初は、お受けしたデザインの仕事にコピー制作の仕事が含まれていなくても、
それがあると、「もっと伝わる」、「もっと必要とする人に届けられる」、
そんな想いから、事業主様の想いを汲んで、自然発生的に言葉を紡いできました。
そういった制作を重ねていくなかで、
結果的に、紡いだコピーを事業主様に喜んでいただく機会が増え、
制作物をお作りした「その時」だけでなく、何年も大事にして使ってくださったり、
事業(活動)の柱にしてくださったりする方も。
紡ぎ出した言葉・コピーに価値を見出してくださることは、嬉しいことです。

ぬまづパンまるしぇ フライヤーデザイン

そんな嬉しいお仕事の一つがこちら。
「ぬまづパンまるしぇ」

第3回ぬまづパンまるしぇ

社団法人いちご様

このフライヤーは、3年前に私が担当させていただき、
昨年、一昨年は他の方がデザインされましたが、
3年前の担当時お作りしたコピー
「パンでつながる 笑顔の輪」
は、主催者の方たちのなかに根付き、今も大切に使ってくださっているようで、嬉しい限りです。

パンが大好きな主婦達の集まりが、人と人とが繋がり、おいしくて笑顔になれる、
そんなイベントが『あったらいいな』という想いから始まったこのイベント。
その主催者の方々のなかで、連帯感と笑顔が生まれるきっかけになったり、
お客様にもその笑顔が連鎖していくような、そんなイベントにしたいという想いをくんで、
「パンでつながる 笑顔の輪」というキャッチコピーをご提案しました。
そしてこの言葉が主催者の皆さま方のなかで響き、フライヤーができあがることに。

回を重ねるごとに、その言葉が皆さんのなかで確固としたものになりつつある様子や、
イベントが年々盛り上がりを増し、「そうあったらいいな」というイベントに
確実に進化されている様子を遠くから拝見し、
「内に響く言葉を外に発する」と、理想が現実化していくことはもちろん、
幸せが内にも外にも連鎖していくのだな、そう感じることのできる事例です。

→ぬまづパンまるしぇ https://www.facebook.com/panmarche/

このブログを書いた人

もみじ あやこ
もみじ あやこ
デザイナー歴15年。広告・広報物のデザインやWEB制作等の仕事のなかで、短期的な集客はできても、長期的な集客に苦戦するクライアント様をまのあたりに。
マーケティングの必要性を実感し、自ら実践。クライアント様お一人お一人が、自分らしさをいかしながら、自然と集客につなげられる、そんなデザインやWEBサイトの構築をサービス提供している。事業を営むお一人お一人がご自身のなかにある本当の想いや理想を明確な言葉にし、そこに近づいていくきっかけになること。そして、個々のオリジナルな力を活かしあい、より良き未来へとつながる世の中を実現する一助になることを目指して、信州・乗鞍高原を拠点に活動中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です